2011年5月31日火曜日

処理できないモノの行き場所

今もあの時のまま。


東電は倒産を免れるために事実を小出しにし、 経産省はメディアに出てくる奴を定期的に変えて責任の所在を薄め、民主党は震災・原発を利用して権力闘争に明け暮れる。
この非常時に揃いも揃って己の欲得のために奔走している。
誰ひとりとして心から申し訳なかったなどと思っておらず、早く通り過ぎて忘れてくれるのを望んでいる。


我々も然り。
原発が建設され稼働していることは知っていても、こんなにも多数、そして日本列島をぐるりと取り囲むように建造されていることを思考の彼方に追いやっていた。
感度の高い一部の人たちが警告してくれていたにもかかわらず。
清志郎なんて曲まで作ってライヴで披露してたり。


こんな始末の悪い代物をカネを生む神のように許し、崇めてきた原発の地元。
交付金や優遇措置、さらに既得権益などあの手この手で利権をむさぼる醜い面々。


まさに、がめつい奴らの産物が原発と言っていいだろう。


その外側の地域では、ほんの少ししか離れていないのに、何の優遇もない。そこに降りかかったのは放射能だけで住民はたまったものじゃない。


今回の福島第1で出た高濃度放射能を帯びた瓦礫は手つかず。
小学校の校庭から削ぎ取った土は校庭に放置。
震災前に六ヶ所村が飽和状態で移送できなかった使用済み燃料も含め、がめつい奴らのために出たゴミは、想像もつかないほど長い期間、大勢の人を使って管理するしかない。
現状、放射能を出し続けるこれらゴミの行き先を、将来「宇宙に捨てる」などという馬鹿な考えが出てこないことを祈るばかりだ。