“いまどき”どんなヤツだろうと興味が湧き、空いてる車線を縫って追いつき、そいつの正体を見てびっくり!
オキシドールで磨いた10円玉のような色をした、フェラーリらしきモノがいた。
写真を撮ろうと思ったが、フェラーリの車線はあまりに遅く、一瞬で抜き去ってしまった。
この先僕は、都立大駅交差点で右折する。
右折信号が点灯するまで少し時間がある。
交差点に来ると、思ったとおり右折待ちになったので、携帯をカメラモードにして10円玉を待った。
ほどなくして追い抜いていったそれは、世にも奇妙な430だった。
たまたま横断歩道で待っていたおじさんは、金ぴかのクルマに映った金色の自分を見て、さぞびっくりしたことだろう。
直立不動で、あっけにとられた表情に少し笑ってしまった。