2011年2月9日水曜日

不幸な人は更に不幸になる社会<八百長相撲>

八百長問題でテレビで若貴の母が、自分の相撲部屋では「そんなこと考えられない」みたいなことを言っていたが、あんたには理解できないだろうなあって思った。
若い頃からお金に苦労したことが無い人間に貧乏の苦しさを語ることは土台ムリだから。
恵那司は子供の頃から母一人子一人でジリ貧生活だったという。
高校を諦めて一刻も早く母に楽をさせたいと思ってたという。
この段階でカネへの執着心は相当なものだろうし、相撲はカネを稼ぐためのものになっていた。
ハッキリ言って若貴意外ほとんど全員がそうだと思うけど。
神事なんて言ってるのがチャンチャラおかしい。

今回のことで久々にテレビに出ていた元人気力士の竜虎や元横綱、輪島に今回の件をインタビューしていたが教養の無さに唖然とする。
ひとつとして社会で通用するような言葉は聞くことはできなかった。
でも、お相撲さんとはそういうものなのだ。
義務教育を終えたか終えないかで相撲界に入ってしまった人達に、一般常識や社会性は有るはずが無い。
社会とのかい離は体型以上にはなはだしいのだろう。
でもファンはそれさえも受け入れて楽しんでいたんじゃないのか。
ファンじゃない人はおろか、ファンも怒っているんだったら相撲なんてやめちゃえばいいのに。

そんな相撲界のなかでも一般社会と同様なのは、部屋の片隅で一人きりでできるメールやSNS。
隔離されたお相撲さんも、そこらへんの若者と同じ孤立することがなによりも怖いのだろう。
きっとそこらへんの若者と同様、年がら年中ケータイ握りしめている「つながっていたい」の、さみしんぼう症候群たちだ。
そのつながりは容易に悪を受け入れる。
近しい仲間と共有する悪は、少しも悪と感じないものだから。


でも、弁護するわけじゃないけど今回、追及側が、おかしいと思うところも多々ある。
疑惑をかけた何人かにケータイを提出しろと言って、「機種変更した」とか「踏んづけて壊れちゃった」とか「水に落としちゃった」とか言って提出しない力士に対して伊藤滋座長が怒っていたが、任意提出なのだから文句は付けられない。
大体からケータイなんて、悪い事していなくても人に見せられない奴が多いと思うし。

あと、無気力相撲のくだりでは、相手のことを思いやってチカラを抜いたことを八百長呼ばわりしていたが、ロサンゼルスオリンピックの柔道男子無差別級決勝で山下泰裕と対戦したエジプトのモハメド・アリ・ラシュワンは決勝では山下が負傷していた右足を攻めなかったことが話題となり美談となった。
これはどーなの?八百長なの?時と場所によって違うの?


どちらにしても、お相撲はこの先、公益法人格は剥奪されるべきだろう。
その後、プロレスのように八百長をショーと呼べるモノへ変貌するしかない。

でも今回いちばん疑問に思ったのは、警視庁ハイパーチームがケータイの消されたデータを復活させ、文部科学省にリークしたことだ。

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