2011年2月26日土曜日

CM KGB-2

これまでテレビCMの中心だった大企業は長引く不況で露出削減や撤退を余儀なくされた。
しかし逆に台頭してきたのが通販中心の無店舗企業。
売れ行きがダイレクトに分かるため、ダメならすぐ撤退できるのがメリットとなっている。
すぐ撤退するために、電波料は多少高くなっても短期クールで契約しているのだろう。

そのTV通販でも今や青汁やゴマなど“健康食品”系は、好調な売れ行きを示している。
対象がおばさんや老人なので時間帯が明確だし、カッコつける必要が無いためCM制作費も安く済む。
そのCMはというと、すでに使っている人のインタビューみたいのが多い。
利用者は、それを使ったことでこんなにも健康になり、若々しくなり、登り階段も苦にならず等々、あくまで自発的に正直にインタビューに答えている風(ふう)。そう、あくまで風(ふう)。
穿って(うがって)見れば、一般人の会話の一部分を切り取って使用している様にも見える。
実際に本人の考えで喋ったものではあるにしても本当にその商品のことを言っているのかどうか疑わしい。商品名も言わないし。

でももっとひどいのは台本を読んでいるのが丸わかりの芝居がかったヤラセのCM。
こちらの方は画面はじっこに出る<個人の感想です>表示自体が虚偽なのでウソつき企業だ。

まあ、どちらにしても、医薬品でもないただの“健康食品”なので「効果ある」と言ったりできない。
苦労しているのは一人、「直接表現」以外のコトバを探し頭を悩ますコピーライターだけ。

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