2010年10月12日火曜日

ひとつの鍵で全て開いてしまうマンション

8階建てマンションの8階に引っ越し中だが引っ越し先の水道栓が見つからない。
このマンション、出来たてホヤホヤで8階は他にまだ誰も入居していない。
「この前も聞きましたが水栓バルブがみつからないのですが」と水道局に電話しても、
「ご自分のお部屋ドア横の扉の中にあるはずですが」と言うばかり。
でも、いくら探してもドアの横に水道栓はおろか扉なんか無かった。

しかたがないので自分で探すしかなく、他のフロアを探してみようと階段で4階や6階などを見て回った。
すると確かにドアの横に部屋のドアと同じくらい大きな扉がある部屋も存在していた。
そして遂に8階フロアの全部の水道栓が7階にあることを発見、やっとのことで水を確保した。

ほっとして部屋に戻り、ベランダでくつろぎ下を見ると警官の自転車が敷地内に入って来たのが見えた。
ほどなくして、どこからともなくたくさんの自転車&カブ警官、赤色灯を点滅させたパトカーや覆面パトまでが一階のマンション敷地内に大挙集結してきた。
警官たちはそれぞれ懐中電灯を照らしてマンション内の植え込みなどを捜索しているようだった。

その時「オレかも?」と思った。

一階に降りて、警官達に「僕のせいかもしれません」と言ったが最初は相手にされてないみたいだった。
警官は十数人もいて更に刑事やセコムまでいて、夜中1時を過ぎているのに大騒ぎになっていた。
刑事や警官やセコムに水の栓を探していたことを伝えたが聞いてもらえず、完全にトンチンカンのアホと思われたようだった。

その後、事情をこと細かに聞かれ、更にどのルートを歩いたかを、お巡り、刑事、セコムを引き連れて警報装置のデータと照合しながら調べられた。
セコムはずーーっと下を向いて報告書に何か書きまくっている。
書きながら「鍵の付いているところの出入りはどうやって・・・」などと聞かれたので「ドアなんて全部部屋のキーで開きました」と答えた。
1時間くらい調べた頃、いかにもドラマに出てくるような本物の刑事が、「セコムさん、もう帰るよ!矛盾が無いから!」と言った。
それなのにセコムは帰りかける 刑事に向かって「どちらの署ですか」とか「警官は何人」とか「責任者は」とか追いすがるように質問をすると刑事は後ろ姿のまま「15人!玉川署の山下!」とドラマっぽくキメて帰ろうとした。
それなのに空気の読めないセコムは「パトカーは何台で?」とキメを台無しにするような質問をしたので“デカ 山下”は「3台かなぁ」なんてテキトウな事を答えていた。 

ところで、水道の栓開けただけなのに、何でこんなに大ごとになったんだろう?
なんで階段使っただけなのにセコムが来たんだろう?

きっと8階の入居者の数だけセコムや山下が出動することになるだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿